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鹿茸

伝統的な医療保健薬品で、動物薬としてもっとも重視されており、千年にわたって利用されている。 1974年に漢の湖南馬王堆の墓の埋蔵品の中に、鹿茸による病気の治療に関する記載が発見された。 これが中国で発見された最も早い鹿製品の処方である。 また「神農本草経」は、中国で最古の薬物書籍であるが、その中に「鹿の茸は味が甘く、温厚な性質を持つ」、「滋養強壮、歯が生える、寿命が延びる」などと書いてある。 明の李時珍が書いた「本草綱目」には「滋養強壮、血を培養し、精力がつく、腰や腎臓によく、筋骨を強健する作用」との記述がある。 現代医学の研究によると、鹿茸には多種の生物活性物質が含まれており、生長発育、新陳代謝、体の免疫力をアップする効用があり、 神経や心血管などに良い調整作用があり、体の健康を保ち、疲労回復に良いとされている。 鹿茸は体の各機能を改善し、睡眠と飲食を調整する作用もあり、体の弱い人や病気がちの人に良い作用がある。

中国での鹿類(シカとアカジカ中心)の飼育頭数は、約60万頭(シカ約25 万頭)となり、袋角の生産量は、数百トンに達している。その他の鹿製品も大量に生産されている(中国養鹿概 況 http://www.wenku1.com/view/EA6D9B159692433A. html)。これらの原材料は30 種強の薬品、サプリメ ント、健康食品、化粧品に応用されている。

鹿胎

鹿胎は水胎、毛胎の二種類がある、高付加価値 加工製品は鹿胎カプセル、鹿胎粉末、鹿胎ペスト、 鹿胎経口液などがある。

鹿茸血と鹿血

鹿茸血の産量は極めて少ないので、市場で市販されている鹿茸血製品のほとんどは鹿血製品である。製品は鹿茸血酒、鹿茸血噛み錠剤、鹿血酒、 鹿血経口液、鹿血噛み錠剤、鹿血滋養カプセルがある。

鹿鞭

鹿鞭製品は、丸ごとの乾燥された鹿鞭、または 一部の鹿鞭のスライスをギフトパックに包装し、 高級ギフトとして扱われる。酒に浸けて使用される。さらに、一部の新鮮製品は食用に使われている。製品は鹿鞭酒、鹿鞭噛み錠剤、鹿鞭滋 養カプセル、鹿鞭精がある。

中国

鹿茸

「鹿茸は百病の薬とも言われる」人参、クコの実、杜仲、桂皮など50種類くらいの薬草といっしょに4 ~6時間かけて煮込む。ゼリー状にして毎日朝、空腹時に食用する。主に9月~翌年5月にかけて飲まれる。また、美容や子供の健康に対する意識の高い女性の利用も多く、受験生にとっては必需品らしい。

韓国では、鹿製品の需要が多く、袋角の年間需要量は5万キロ以上になり、中国からも韓国に輸出されている。また、中国から輸入された初期加工の袋角を精製加工して、付加価値の高い製品にしているとの情報がある。

韓国

鹿茸

特異な素材として価値の高い資源として期待されている。婦 人科の病気(補血=月経不順)肺結核、心臓病に民 間薬として愛用されていると云う。 現在は、鹿を牧場で飼育し、鹿茸を採る養殖が盛んである。袋角は、 血液を補い、精力を補強したい人や、不妊者や腎臓機能が低下している人に人気がある。加工方法は、鹿茸を長時間干した後に細かくカットして使う。使用方法は、5~ 10gの干した鹿茸のカットに、お湯を淹れて一時間程度経過してからそのお湯を飲む。またそこにお湯を入れて繰り返して飲む。もうひとつの方法は、鹿茸を強い酒(アルコール度数50 ~ 65度)に浸し、2 ~ 3か月以上保存し、毎日、少量(10~ 20ml程度)飲む。このような使い方は、基本的に11月から4月までの冬季に行われ、天候が暖かくなれば、体のバランスに良くないと考えられ、使用されない。

鹿肉と内臓

鹿肉は、一般的な家畜の肉より体力を増強し、「内気」を整え、体を温めるものだと考えられる。体力の劣者、精力の弱体者、高齢者、新婚夫婦などに著しい効果があるとし、主に秋・冬・春に消費される。 肝臓と心臓は血流を活性化し、元気を与える。腎臓は「陽性」を補うものとして男性中心に食べる。肝臓は血液と「陰性」を整う意味で女性中心に愛用される。

鹿血

干すことを通して粉にする。血は、「陰性」を補強するものだとし、 冷え症の女性から不妊の女性などいわゆる「陰性」 が弱い女性が使う。基本的には、毎日少量の鹿血の干し粉(3g程度)にお湯を淹れて飲む。

鹿鞭

干してから健 康用品として利用する。使い方は、干した後に強い酒に入れて2 ~ 3 ヶ月間が経ってからその酒を少量ずつ毎日飲み続ける(男性限定)。ペニス・アキレス腱は、袋角とほとんど同じ機能を持っているとし、使い方もほぼ同じである。

モンゴル

鹿肉の輸出高は、1億8000万 NZドル、枝角は、2700万NZドルを超える規模である。飼育頭数は、2001年ごろをピークに、その後やや減少し、近年では横ばいである。 2014年の飼育頭数は、94万頭にとどまる。また、 国別では、ドイツが最大の輸出国であり、それにベル ギーやオランダが続いている。輸出量に関しては、近年では、肉の輸出量は減少傾向にあるが、 副産物の輸出がやや増加している。 袋角の輸出貿易を行う商社「PROVELCO」は、155か所の養鹿農家からなる協同組合と契約し、韓国(55%)、中国(44%)、台湾(1%)を相手に、鹿茸の乾燥商品(40%)、液状商品(30%)を扱っている。

ニュージーランド

現在、台湾には、タイワンジカとタイワンサンバー、 タイワンキョンの三種のシカが生息している。これらの種は野生動物保育法により保護されており、狩猟は原住民のみ許可されている。600戸以上の農家が養鹿に従事し、総飼育頭数は二万頭前後である。 年間20t余採れる鹿茸のほとんどは国内の個人消費向けで、需給も国内で完結しており、国内外の製薬会社などに原料として販売されるのはごくわずかである。鹿茸の販売は、養鹿場で直接おこなわれる。購入希望者は養鹿場を来訪して、その場で鹿茸を購入する。鹿茸購入者の95%は個人である。また、鹿茸は、台湾の漢方店でも購入することができる。 伝統的な食用方法は、鹿茸をスライスにして中国酒に浸け、鹿茸酒にするのが一般的である。しかし、酒に浸けてから四か月の熟成期間が必要である。より簡単に摂食できるように、鹿茸を乾燥させ粉末にする方法もある。また 鹿茸と皮付きの漬物大根の煮込みは、高血圧に効果がある。また、鹿茸を食生活の一部とするために、年齢を問わず家族全員が朝一緒に飲める「鹿茸 元気飲」という飲料商品がある。また、鹿茸は、再生修復機能を持っているため、抽出した鹿茸エキスを成分とした麗」という美容液化粧品が開発された。

台湾

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